スコットランドの国民的詩人 ロバート・バーンズ

エディンバラ

スコットランドの方はロバート・バーンズが大好き。
銅像もたくさんあり、人気が伺えます。
日本ではあまり知られていないバーンズについてご紹介します。

どんな人?

1759年生まれ。
日本だと葛飾北斎の1つ年上に当たるみたいです。

エディンバラよりも南西のエアシャーというところの出身で、七人兄弟の一番上。
農民としてうまく行かず…ジャマイカのサトウキビ農園で働こうと思っていたけれど、ジャマイカに行くお金が足りなくて、ちょっと時間ができたので詩を出版したら大ヒットしちゃいました。

恋愛事情も結構奔放だったそうで、子供は12人いたそうです。
幼少期の農作業が行けなかったのか、仕事が忙し過ぎたのか、37歳で亡くなってしまいます。

ナショナルポートレートギャラリーは入ったら正面はバーンズ!

なぜ愛される?

スコッツ語(英語のスコットランド訛りとも、ゲール語とも違う)で書かれていた詩がスコットランドの弱者の気持ちを代弁していたようです。
イングランドと長らく続く嫌な隣人関係で溜まったスコットランド人の鬱憤…

また、イケメンなのと、恋愛武勇伝がたくさん残っているのも理由の一部として考えられるそう。

毎年1月25日はバーンズナイト(ロバート・バーンズの誕生日)で行事として残っているし、小学校ではスコッツ語で詩を朗読する時間があるそうです。
バーンズナイトにはハギスを食べる習わしがあって、バーンズの「ハギスに捧げる詩」を朗読するのが決まりなんだとか。
幼い頃からスコットランドの皆さんは親しんでいるんですね。

日本で有名なあの詩…!

紅白歌合戦の最後やお店が閉まる時に流れる「蛍の光」。
あれは実はバーンズの「Auld Lang Syne」が元です。

古い友と語り合う、みたいな内容で卒業式のような歌詞とは全く違います。
スコットランドでは新年明けてからのパーティで歌うそうです。

こちらのWikipediaの記事から英語の歌詞バージョンが聞けます。

ちなみにイギリス全土では元日が祝日なのですが、スコットランドは2日もお休みです。
理由をスコットランドの方に聞いたら、スコットランド人はたくさん飲むから二日酔い用にお休みなんだとか。(真偽は定かではありませんが、笑い話としては定番らしい)

バグパイプでも「Auld Lang Syne」はよく演奏されています。
「蛍の光」の歌詞をつい口ずさみたくなります。

その他にも紅茶を輸送していたクリッパー船「カティーサーク」の由来はバーンズの詩「タム オー シャンター」で、その船が由来になったウィスキーがあったり、スコットランドのことを知れば知るほど点と点が繋がっていって楽しいです!
スコットランド観光の際はバーンズのことも思い出してみてください!

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