スコットランド名物と聞かれてスコットランドの方が恐らく真っ先に挙げるのが「ハギス」。
Wikipediaによると…
茹でた羊の内臓(心臓、肝臓、肺)のミンチ、オート麦、たまねぎ、ハーブを刻み、牛脂とともに羊の胃袋に詰めて茹るか蒸したファルス(詰め物料理)の一種である。さまざまなバリエーションが存在し、内臓は主として肝臓が使われるが、心臓や腎臓を使う場合も多い。近年では胡椒などの香辛料を使うことが一般的となっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ハギス
なんか説明の字面だけみると美味しくなさそう。(※個人の感想です)
結論から申し上げると、そんなに悪くないし、スコットランド以外で食べないだろうし、自作するには結構大変そうなので、スコットランド旅行中にせっかくなら食べてみよう!!という感じです。
私の拙い食レポでお伝えしようとすると…
内臓の塊なのかと思いきや結構ぽろぽろ崩れるものです。スプーンでぽろぽろするのを付け合わせのポテトと掬っていただきます。ちょっと内臓っぽい臭みがあるけれど、オートミールのぷちぷち食感が面白くて、結構しょっぱい(お酒欲しくなる系)です。レバーパテの食感が面白い感じ?
ハギスの歴史
ハギスの起源は非常に古く、記録によれば15世紀頃にはすでに存在していたと言われています。もともとは狩猟から戻った際に、獲物の内臓を使って即席で調理されることが多かった料理です。
スコットランド名物ですが、元々はイングランド発祥という説もあったり、いややっぱりスコットランドのものだ、と今でも論争があるそうです。
今日ではスコットランド名物としてスコットランドに根付いているようです。スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズの誕生日(1月25日)を祝うバーンズ・ナイトに食べるみたいです。
実際にみんな食べるのか、と思ったら日本で言う雛祭りとかこどもの日みたいに、小学校などの行事や飲食店のイベントにはなるけれど、一般の人は知っているがそんなに気にしてない…と言う感じみたいです。
ハギスの現代的な楽しみ方
現代ではハギスはさまざまな形で楽しまれています。
伝統的な方法で羊の胃袋に詰めて調理されるほか、ハギスパイ、ハギスバーガーなど、新しいレシピも登場しています。レストランによっては牛ハギスもありました。
ベジタリアン向けのハギスもあり、野菜とレンズ豆を使ったものだそうです。
バーンズ・ナイト前には売り場も拡充され、チョコレートハギス(見た目をハギスっぽくしたブラウニー)なんていうのも置いてありました。笑
ハギスを食べる最適な場
スコットランドに訪れたら、地元のパブやレストランでハギスを試してみてください。
通常、ニープス(カブのマッシュ)とタティーズ(ジャガイモのマッシュ)と一緒に供され、「ハギス、ニープス・アンド・タティーズ」として知られています。これらのシンプルな付け合せが、ハギスの風味を引き立てます。しょっぱいのでマッシュと合わせて食べたくなります。
スーパーでもハギスが売っていますが、お惣菜的に売っているのではなく、加熱が必要なタイプしか見かけたことがありません。レンジでできるもの、オーブンで焼くものなど様々です。
スーパーのハギスは外食よりもお手頃価格でスコットランド体験ができるので、ホテルやAirbnbの設備を確認してみてください!
ハギスに合わせる飲み物
ハギスの濃厚な味わいには、スコットランドのウイスキーがよく合います。特に、ピート香の効いたアイラモルトがおすすめ。食事の後には、ウイスキーでさらにスコットランドの伝統を感じることができます。
ハギスの独特な味と歴史を体験することで、スコットランドの旅がより深いものになるかも?
スコットランド訪問で是非ともご賞味あれ!