映画化されたダン・ブラウンの小説、ダヴィンチ・コード。
スコットランドには映画ダヴィンチ・コードのロケ地があります!
ロスリンチャペルはエディンバラからわずか車で30分ほど(バスでも行けます。中心部から1時間くらい)の距離に位置しています。エディンバラからすぐ行けてしまうし、スコットランドを訪れるなら見逃せない観光スポットの一つです!映画の影響は多大にあったみたいですが、それよりも神秘的な魅力で多くの観光客を引きつけているのだと思いました。
ロスリンチャペルの歴史
ロスリンチャペルは、1446年にウィリアム・シンクレア伯爵によって建設が始まりました。
このシンクレア家はもともとフランスのノルマンディーからノルマン・コンクエストでブリテン島に来た家系らしいです。
彼の死後も工事は続きましたが、未完成のまま放置されることになりました。
放置されて廃墟になったり、宗教改革の嵐に巻き込まれて破壊されたり、馬小屋のされたり…
いろんなことがあったみたいです。
公式サイトに詳しく書いてあるのでもっと知りたい方はご覧ください。
屋根が無かったりした時期もあって、建物の中は緑の苔や植物が生い茂っていたとか。
ビクトリア女王が1842年にこの地を訪れたことが大きな契機となり、緑のチャペルはオリジナルの姿にむけて修復されることになります。ビクトリア女王はその美しさと歴史的価値に感銘を受け、彼女の訪問がチャペルの再評価と保護の重要性を強調しました。
チャペル内の神秘と美
チャペルの中は写真撮影ができません。
人気で、見どころがありすぎて、写真を撮ろうと人が転んだりぶつかったりするのを防止するためだそうです。安全第一ですね。
確かに彫刻が細かくてすごいです。上を見上げながら歩いていると人にぶつかりそうなのも頷けます。
キリスト教のシンボルだけでなく、フリーメイソンの象徴や異教のモチーフも、様々なものがあります。不思議なのが建設当時にはまだアメリカ大陸にヨーロッパ人が到達していないはずなのに、アメリカ原産のトウモロコシに見える彫刻があったりすること。
チャペルの中に説明がありますが、学芸員さんのお話を聞くとより詳しく知ることができます。
その他有名なものでは「職人の柱」と「見習いの柱」があります。その名の通り職人と見習いがそれぞれ彫刻を施した柱なのですが、職人が見習いの出来に嫉妬して殺してしまったそう。他の職人が見習いを不憫に思って見習いの頭をチャペル内に彫刻として残しました。殺人の罪で死刑になった職人の頭も彫刻になったのですが、「見習いの柱」を永遠に眺める位置にされたそうです。
ダヴィンチ・コードの影響
ロスリンチャペルが一躍有名になったのは、ダン・ブラウンのベストセラー小説「ダヴィンチコード」の影響が大きいです。チャペルのスタッフさんもダン・ブラウン様様、という様子で、映画公開前は全然人も来ないので観光地というほどでも無かったとか。
ロスリンチャペルは映画の最後の部分で登場します。ラングドン先生が入って行った小部屋は実際には無いとか、この印が!!と言っていたのもハリウッド仕様の演出だったりします。
映画の撮影にまつわる解説文もあったりして、ロスリン訪問の前に映画で予習しておくとより一層楽しめると思います!
ロスリンチャペルに行ってみよう
チケットには時間枠が設定してあります。
公式サイトから購入できます。
枠は90分で、枠につき1回学芸員さんの解説トークショーがあります。
英語ですが、チャペル内に掲載してある解説文以上の情報量+学芸員さんのユーモアですごく楽しいです!
チャペル内は撮影禁止ですが、個人使用目的の撮影は屋外ではOKなのでチャペルの周りを1周してみたりしてみてください!
ビジターセンター(入場するところ)にはお土産屋さんとカフェ、綺麗なお手洗いもあります。
エディンバラからの日帰り旅にぴったりなロスリン、ぜひ行ってみてください!